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旭山動物園カバ館 カバの種類や百吉、旭子、凪子について!

旭山動物園カバ館入口の看板

2013年11月21日にオープンした旭山動物園カバ館では、いま3頭のカバが暮らしています。

2020年1月に産まれた子どものカバも元気に成長中です。

そんな旭山動物園で暮らしているカバの種類やプロフィール、カバ館の様子などをご紹介します。

目次

旭山動物園カバ館にいるカバの種類

カバは哺乳類で、ウシ目(偶蹄目)カバ科に分類される動物です。

陸上動物では、ゾウの次に大きいのがカバです。

ちなみに、カバの次に多き動物がサイ。旭山動物園には残念ながらいませんが…。

そんな陸上で2番目に大きい動物のカバですが、いま地球上にいるカバ科の動物は2種類しかいないんです。

カバ( Hippopotamus amphibiu )と、コビトカバ( Hexaprotodon liberiensis )の2種類で絶滅危惧種に指定されています。

この2種類のうち、旭山動物園には カバ( Hippopotamus amphibiu ) が暮らしています。

日本の動物園で見かけるカバのほとんどが、旭山動物園とおなじ種類のカバです。

ラテン語で表記される学名で見ると、

カバ科学名
カバHippopotamus amphibius
コビトカバHexaprotodon liberiensis

英名で見ると、

カバ科英名
カバCommon Hippopotamus
コビトカバPygmy Hippopotamus

映像や写真で見るカバもほとんどが、カバ( Hippopotamus amphibiu )です。

ちなみにもう1種類のコビトカバは、東京の上野動物園や、名古屋市の東山動植物園で見ることができますよ^^

旭山動物園カバ館の百吉について

カバ館にいるカバで一番年上なのが百吉です。

百吉のプロフィールがこちら。

名前百吉
読み方ももきち
性別オス
生年月日2011年5月28日
出生地長崎バイオパーク
旭山動物園入園日2013年7月4日

旭山動物園のカバ館オープンの少し前に旭山へ引越ししてきた百吉。

長崎県西海市にあるバイオパークから、フェリーにのって海を渡り北海道までやってきたんです。

お引越し当時は2歳、とっても元気な若者カバで、カバ館のパネルには当時を振り返って「やんちゃ坊主」なんて書かれています^^

そんな百吉が引越してきた当時の旭山動物園には、開園当時から暮らしているカバのザブコがいました。

ですがザブコは高齢で、カバ館がオープンしてすぐ、49歳で亡くなってしまいましたんです。

なのでカバ館オープンしてしばらくは、旭山動物園のカバは百吉のみで暮らしていたんですよ。

旭山動物園に来たばかりの頃はまだまだ体が小さかった百吉も、今では立派に成長!

ちょっと大きくなりすぎたのか、いまはダイエットに挑戦中です。

旭山動物園カバ館の展示パネル

成長したカバの体重ってだいたい2トンくらいあるそうですが、百吉はどうやらもっと重たいようです。

重すぎる体重が負担なのは、人も動物も一緒ですね。

カバ館のプールにあるアクリルドームは傷が目立つんですが、これ、百吉がつけた傷だそうです。

カバは歯で木をかじる習性があるんですが、百吉は木の代わりにアクリルドームをかじってしまうとか。

傷のせいでプール内がちょっと観察しずらいんですが、傷からもカバの習性を知ることができますね。

旭山動物園カバ館の旭子について

百吉と夫婦のカバの旭子。

2020年には百吉との子どもを出産した、ママさんカバです。

そんな旭子のプロフィールがこちら。

名前旭子
読み方あさこ
性別メス
生年月日2012年9月30日
出生地メキシコ サンカゴ動物園
旭山動物園入園日2014年8月25日

旭子の生まれはなんとメキシコ!

絶滅危惧種の動物は機会を得るため、ある程度成長したら次の繁殖のために計画的にお引越しすることがよくあります。

カバの旭子も、百吉とペアをくんで子どもを産むために、はるばる海を越えて旭山動物園へお引越ししてきました。

絶命の危機にある動物たちを計画的に繁殖するのも、動物園の大切な役割です。

旭山動物園に来てしばらくは、新しい環境・場所に慣れるためあまり外に出ることもありませんでしたが、今では子どもカバの凪子と親子で姿を見ることができます。

カバ館にある室内プールに旭子初デビューの時には、万が一おぼれた時の救助にと、動物園の潜水士さん2人に園長も潜水道具を装備して臨んだ、なんてエピソードも。

そんな周りの心配をよそに、旭子は水面前の浅瀬から難なくプールに入水、落ち着いた行動で泳いだそうですよ。

ちなみに、百吉がカバ館のプール初デビューの時は、足を踏み外してプールにドボン!

溺れそうになりながらも、プールの底に足がついてからは落ち着きを取り戻したんだとか。

なんとも対照的な2頭のカバです。

そんな旭子と百吉、しばらくはカバ館の別のお部屋で暮らしていました。

旭子が旭山動物園に来たころはまだまだ体も小さくて、妊娠・出産できる体ではなかったんです。

成長を見守りながら時は過ぎ、6歳を迎えた2018年から百吉と旭子は、繁殖のためにカバ館内で同居をはじめました。

繁殖に支障がないくらいに旭子の体が成長するのを待ってから、窓越しのお見合いを経ての同居でした。

2019年1月22日には初めて子どもを出産した旭子でしたが、初めての子は残念ながらすぐに亡くなってしまいました。

カバは水中で出産し、産まれた子どもは母カバのサポートを受けながら水上に上がるのですが、産まれた子カバはうまく水上に上がれずに亡くなりました。

動物園の飼育員さんたちもサポートに入ったのですが、残念な結果となってしまいました。

ですがその後、百吉との子どもをまた授かり、2020年1月16日に凪子が産まれました。

旭山動物園でカバの子どもが産まれて無事成長したのは、27年ぶりの出来事でした。

旭山動物園カバ館の凪子について

2020年1月16日、雪に包まれた旭山動物園で産まれた凪子。

すくすく成長中の凪子のプロフィールがこちら。

名前凪子
読み方なぎこ
性別メス
生年月日2020年1月16日
出生地旭山動物園

旭山動物園で産まれた動物は公募で名前が決まるのですが、凪子も公募で名前が決まりました。

旭山動物園 カバ 凪子の名前の由来

  • 穏やかな「ベタ凪」な毎日がくるように、という願いを込めて
  • 旭山動物園の歴代カバのメスにちなんで、「子」のつく名前を(ザブコ、ナミコなど)

穏やかな暮らしを送れるように、という願いのこもった名前なんですね。

そんな凪子はすくすく育って体重も150キロを突破!元気に成長中です。

お母さんの旭子と一緒に、屋外に出たり、室内プールを泳いだりと、可愛らしい姿を見せてくれますよ。

テンションが上がると走り回って、お母さんの旭子も追いつけない様子を見れます。

凪子、動きが早い!

体が大きいですが、カバって時速40キロくらいで走る動物なんですよね。

動きまわる凪子に、しまいには旭子が大きく口を開けてガーーーって怒ってるようなそぶりも。

動物でも人でも、子育てってほんと大変ですね(;’∀’)

今は旭山動物園に暮らす凪子ですが、旭子のように繁殖のためにお引越ししてしまう、なんてこともありえます。

親子のカバを観察できる機会は国内でも珍しいので、旭山動物園に行ったときにはぜひカバ館に足を運んでみてください^^

水中で泳ぐ姿は、かなりの迫力!

ちょっとピンボケですが(;’∀’)

普段は見ることができないカバの鼻から出る息の泡を観察できたり、足の裏なんかも観察できちゃいますよ。

カバの泳ぐ姿を見た園長さんが「マナティかジュゴンみたい」と表現されていて、というのも、カバとクジラ類って遺伝子的にとっても近いとか。

水中で育児をしたり、体にほとんど毛がなかったり、皮脂腺がなかったり、とクジラとの共通点も多いカバ。

カバたちのいきいきとした姿、旭山動物園のカバ館でぜひ見てみてください!

以上、旭山動物園のカバ館にいるカバの百吉、旭子、凪子についてでした。

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